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2009年11月15日

酒と女はにごうまで・・・。

この『酒と女はにごうまで』というライブタイトルの意味するところは?
ライブタイトルと、音楽との、バンドとの接点は?
そんなものは、ない
だって、喫茶ピッキンにて、「何かライブタイトル決めてくださいよ・・」と言ったら、
「女の又に力(ちから)?ってのはどうよ?・・」
「女の股に、ギターネックってのはどうよ?・・」
「女の股に、力(ちから)づく・・ってのはどうよ?・・・」
と、まったく、真剣ではなく、「ハハハ・・そうそう、それでいいんじゃない?・・」と、笑い・・・。
結局、「酒と女はにごうまで・・・」となりました。
あつろうさん、ピッキンのマスター、ありがとう御座いました。
あなたがたの、その、楽~な姿勢、を、今後も見習って生きます・・。


昼間の雨も、見事に上がり、ロックショーが始まった。
こんな感じでした。



ロックンロック・・・写真左端の『ワカダさん』が、無理矢理作ったバンドらしいです。会場では「・・ワカダさんが、最後までやり遂げて、ほんとに良かった・・」という意見も多く、「そんなに、何でも途中で投げ出す人なのかな?・・」と、思ってしまいました・・・、まあ、俺は、知りませんけどね・・・。しかし、バンドは70S初頭くらいのロックで、マジよかったです。今回で解散か?また、投げ出すのか・・?









Clear Water・・・同じメンバーで、J-POPをやってもうずいぶんになるね?そんな彼らも、女の子を入れるという、姑息(こそく)な手段に打って出ました。まあ、気持ちはわかりますよ。俺も、自分のバンドのメンバーを、殺したいと思う日がある。「誰か、なんとかしてくれ!この空気を!」みたいなさ。きっと彼女は、君らの険悪な空気を一掃してくれただろうね?5Pか?・・・。








PAW・・・しかし、えらいですよ。先輩方のバイタリティーは。年間、4ライブ?をこなすなんて、若い世代のバンドでも少ないですよ。後ろに張った、フラッグにも、気合がうかがえます。仕事もバンドもお姉ちゃんも?いや、お姉ちゃんは・・・膨張率と角度と固さに問題があるかもしれないけど・・・いやいや、俺が言いたいのはさあ、『えらい』ということです。お疲れ様でした。御先輩方!






ちなみに、下記写真の方、「クレヨンしんちゃんの、園長先生」に似てない?












余談になりますが、とある知り合いから、「このバンド絶対お勧めですよ・・」と言われ、『ボーディーズ?』ってバンドのCDもらいました。途中まで聴いて、「ほ~、なるほど、!」と、思っています。
『ボーディーズ』って知ってる?
俺は、知らない・・・情報求む・・・。





















BYナリハラ


  
Posted by PSPスタッフ at 10:30Comments(2)

2009年11月12日

「氷の世界」・・・井上陽水


きのうNHKでやってましたね、陽水
氷の世界」、すごかったね。
ライブ感っていうか、グルーブ感っていうか。
なんか、書きたくなっちゃったんで、書きます。
井上陽水が、キレまくっていた頃のお話。




「氷の世界」は、1973年?頃発売。日本で、一番最初に、アルバムとして100万枚を突破したアルバムだ。
名盤である。
今聴いても、独特の世界観が伝わる。
ロック&ソウルテイストの1曲目「あかずの踏み切り」。
2曲目の「帰れない二人」は、忌野清志郎との共作だ。
「心もよう」「小春おばさん」「白い一日」など、どれも名曲ぞろいだ。





陽水はこの頃、ジャンルで言うと「フォーク」なんだけど、例えば「神田川」や「精霊流し」といった、抒情フォークとは、一線を引いていた存在だった。
頭の二倍はあるような、アフロヘアーで、TVはおろか、雑誌などにも、はっきりとした正体をあかさない。
ジャケを見ても、よくわからんでしょ?
こおゆう戦略だったのかな?とも、思うけど。



当時の2500円のアルバムは高価であり、買うには決意が必要で、買ったからには真剣に聴いた
ステレオセットも普及しだしてたけど、今のようなコンパクトセットじゃない。
アンプ、チューナー、ターンテーブル、スピーカー、カセットデッキは単体で別れていて、積み上げると、部屋を独占した。
圧倒的な存在感


つまり、音楽を聴くってことは、『けっこう必死』だったし、『ステイタス』だった。



そんな中、「氷の世界」に針を落とし、独特な陽水の世界に引き込まれた、現在の40代、50代の人は数知れずだろう・・・。






もう一枚、「招待状のないショー」を推薦したいな。




このアルバムは、「氷の世界」の影に隠れていますが、俺は一押しです
「招待状のないショー」なんて、よくそんなフレーズが思いつくのか?・・・才能ですね。
今年は・・」って曲では、高中正義ギタリストが、狂気にも似た、ギターソロをやってます。
ベースは、後藤つぐとし?かな?・・・ベースのベースたる由縁みたいなのが、伝わってきます。



♪窓の外ではりんご売り、声を枯らしてりんご売り、きっと誰かがふざけて、りんご売りの真似をしているだけなんだろ・・・。



こんな詩、絶対出てこない
しかも、おちゃらけではなく、「何か意味がある・・・しかも、深い意味が・・」と、思わせる、陽水の詩。



この頃の、井上陽水の『キレ』は、カッターナイフなんてものじゃなかったね。




まあ、今はなんかさ、「お元気ですか~・・・みなさん~・・・」って感じだけどね。
























BYナリハラ


  
Posted by PSPスタッフ at 11:36Comments(4)

2009年11月10日

ノンアルコールの可能性



仕事が終わって何をするか?そうだな・・・まずは、スポーツジムでランニングマシーンを30分2セット。
腹筋、背筋、ストレッチ・・・滴り落ちる汗・・・。
「よしよし、今日はこのへんで・・・」
その次は?
温泉施設に行こう。
温泉ももちろんだが、目的はサウナ
10分を4回・・・クリア・・・。
体重計に乗る。
1.5キロダウン・・・よしよし・・・。
鏡に、裸を映す・・・「う~ん・・・」
横腹と、内ももの贅肉にクレーム・・・。
まあ、いいや。
さてさて、体はもう水分のかけらもない
何かを、無性に求めている・・・何かを・・・。
とりあえず、車だから我慢する。
時間は、午後9時・・・いい時間だ。
呼吸が荒くなる。
早く、早く・・・。
家にたどり着く。
冷蔵庫を開ける。
冷えた缶ビールを開ける
「ゴクゴクゴク・・」
この瞬間を、ずーと、待っていたんだぜ!


ビールうまいですよね。
なんでだろうね?
苦いのにね。




最初、誰もがそう思ったでしょうように、俺も最初にビール飲んだ時、「なんじゃ?にげ~な」と、思いましたよ。
うまくはない!
なんで、大人たちは、こんな苦いものを、うまいと言っているのか、わけがわからん・・・。
キリンレモンで、俺はいい。
しかししかし、おもしろいっすよね。
この「にがさ」が、うまいと感じる、真夏の夜がやってきてしまうんですから・・・。
熱帯夜でクーラーなし。
冷蔵庫を開けるとジュースなし、ビールあり。
「しかたないか・・」と、思い、缶ビールを開け「ゴクゴク・・」。
その時、「・・?・・ひょっとして・・・?・・・これって?うまい?・・・うん、うまい!」



みなさんも、あるでしょ?「今夜のビールはうまい!」って時。
いつですか?
俺は、ライブ終わりかな
あと、焼肉食ってる時かな?
うまいね~、この喉を通過する感覚。
ドイツ?なの、発生の地は。
えらいね、ドイツ。
何言ってるか、言葉はわかんないけど。




しかし、現代、車との密接な関係があるビール。
外で、飲む時、考えなくちゃならない。
そこで、ノンアルコールビールの登場だ。
最近、たまに、温泉上りとかに、注文するんですよ。
「今!飲みたい!」って時に。
どう思いますか?
俺は、今のところ、悪くないですよ。
いや・・・うまいんじゃないかな?
「今、飲みたい!」という、欲求も満たされるし、検問に引っかかっても「ノンアルコールビール」は、捕まらない。
これが、拡大する可能性は大きいと思うよ



ノンアルコールウイスキー、ノンアルコールジン、なんかもあれば試してみたいね。



でも、やっぱ、チャンピオンは、「生」ですよ。
何かが終わった後の、アルコールですよ。
ね・・・。

さ、今晩も、酒飲むぞ・・・・。




















BYナリハラ  
Posted by PSPスタッフ at 17:26Comments(4)

2009年11月07日

CROSSROAD3



「来ると思ったよ」
「いるような気がしたよ」
俺達は、またあの場所で出会った。
ずいぶん前に、別れ別れになった場所、CROSSROADで・・・。




『堅実の道』を行く俺は、生あくびをかみ殺す。
何回も何回も。
俺は、工場でチームリーダーの称号を与えられ、来る日も来る日も、わずかな金で働いた。
堅実の道の特権であった、『最低限の保証』も、ここ数年の不景気で、保障が保障されないと言う、馬鹿げた状態にある。
したがって食卓のメニューが、一品減る・・・。
妻は、贅沢にあこがれを抱き、不機嫌になる。
子供は大きくなり、『要求』の度合いが増してゆく。
そして、俺は・・・・俺は、外のフェンスに持たれて、ラッキーストライクを吸う。
そんな時、奴の事を考える。
生あくびをかみ殺しながら、月を見上げ、『相棒』の事を考える。
「奴は、どうしているのかと?・・・」




『冒険の道』と行く相棒は、成功とはほど遠い人生を送っている。
今は、女のヒモだ。
女に飼われている、と言うべきなのだろうか?
時として女は、ヒステェリックになり、相棒を罵倒する。
「この役立たず!」
「ゴミ!」
「ただ飯食らい!」
と、そんな感じだ。
相棒は、脱力感を引きずったまま、路地裏をぶらつく。
ラッキーストライクに火をつけ、その煙を、北斗七星に吹きかける。
「・・・元気か?・・・」と、つぶやく。
誰に対してつぶやいているのかなんて、言うまでもない。




『堅実の道』を行く俺は、工場で右腕をやられる。
妻は言った「明日からのお金はどうなるの?」と。


『冒険の道』を行く相棒は、肝臓をやられる。
女主人は言った「とっとと、出って行って!」と。


俺は毛布にくるまって夢を見る。
CROSSROADにたたずむ、俺と相棒の夢を。

相棒もまた、駅のベンチで夢を見る。
CROSSROADでの別れる俺達の夢を。



俺達は考える。
「ちがう道に行った、あいつはどうしているのだろう?」



俺達の上空には、同じ夜空が広がっている。
俺達は、ずいぶんと離れた場所にいて、同じ感情を抱き、そして同じ夢を見る・・・。
CROSSROADの夢を・・・・・・・・・・。




「来ると思ったよ」と俺。
「いるような気がしたよ」と相棒。
久しぶりに会っても、最初に交わす言葉なんて、その程度のものだ。
男同士なんて、そんなものだ・・・・。




「タバコあるか?」
「ああ」
俺達はラッキーストライクをくわえ、一つのジッポで火をつける。
「昔も、こうしたっけな?」
「まあな・・」




風景はどんよりと色を失い、あいかわらず音はなく風もない。
あの時のままだ。




まずは、見栄を張る。
「どうしてる?」と俺は、聞いた。
相棒は、少し考えてから答える。
「・・・・、最高さ、東の山で金塊を掘り当てたんだ。今、女と暮らしてるよ。これがまた、いい女でな・・・」
「そうか、よかったな」
「お前は、どうだい?」
俺は、少し考えてから答える。
「・・・・、充実してるよ。勤務先で役職ももらったしな。子供もいる。あの時、『堅実の道』を選んで正解だったよ・・・」
「そうか、なによりだ」




薄暗い光線を放つ太陽?それとも月?今が昼なのか夜なのかさえ見当もつかない。




やがて、本音が出てくる。
「・・・実はな、すべてがうまく行ってないんだ・・・。『冒険の道』に行ったお前のことが、うらやましく思うよ・・・。あの時、俺もお前と一緒に、冒険の道に行くべきだったんじゃないのか?って考える」と、俺は告白した。
「・・・本当は・・・最悪なんだ。今は、女に食わしてもらっている。ゴミ呼ばわりされてな・・・、俺は、あの時、お前と一緒に『堅実の道』に行くべきだったんじゃないかって、最近特に強く思うよ・・・」と、相棒は激白した。
俺は相棒の肩を軽く叩いた。
相棒は俺の、腹を軽くパンチした。




俺達の前には2本の道が伸びている。
その、砂利に覆われた道は、地平線の彼方まで伸び、ぼんやりと風景と同化している。




そして結論が出る。
「これからどうする?」と、俺は言った。
「これから?」と、相棒は答える。
「そう、これからだ」
戻るしかないだろ・・・」
だろうな・・・」
「なあ、相棒、俺は、お前の成功を祈っているよ。どの道に行こうとな」
「炎のように・・・だろ?」
「・・・ああ・・・」
「前にも聞いたよ、その台詞」
「悪いな、他の言い方が見当たらない」
「ハハハ、いいよ、俺も同じ気持ちだからな・・・」




俺達は、もう1本ずつラッキーストライクを吸い、吸殻を靴底で消した。
俺は、靴紐を縛り直し、相棒はズボンのほこりをはらった。




「じゃな・・・」
「元気で・・・」




俺達は握手して別れる。
CROSSROADから伸びる、別々の道を歩き出す。
俺は、ちがう道を行く相棒に「がんばれよ!」と、大声を張り上げる。
相棒は、右手を軽く上げた・・・・。





CROSSROADは、存在する。
俺達人間の行く末に、いくつも存在する。
俺達は、その前で、立ち止まり、悩み、苦しみ、知恵を絞り、決断する。
正解なんてない。
しかし、どちらかを選ぶことが重要なんだ。
自分の意思で、自分の責任において、選ぶ、決断する。
そうやって、少年は大人になってゆくのだはなかろうか?




















BYナリハラ  
Posted by PSPスタッフ at 11:01Comments(2)

2009年11月06日

CROSSROAD2

CROSSROAD
http://projectstaff.hida-ch.com/d2009-10-03.html


Little Voiceボーカリストより、「続編を書け!・・」という依頼があり、CROSSROADという物語の続編をがんばって書きます。本来なら、完結したお話だったので、多少へんかもしれませんが、そこらへんは考慮してください・・・・。
たぶん・・・こうだ!・・・。



CROSSROAD2



あの日、クロスロードで俺達は別々の道を選んだ。
俺は相棒の、相棒は俺の、互いの姿が見えなくなるまで、振り返りながら歩いた。
風もなく音は聞こえず、地の果てのような、おだやかな日だった・・・。



『堅実の道』を選んだ俺の旅は続いた。
それは『常識』『倫理』『世間体』が渦巻くシンプルな道だった。
毎朝決まった時間に起床、歯を磨き、顔を洗い、新聞、トースト&コーヒー、タイムカードON、歯車的労働、愛想笑い、タイムカードOFF,缶のバドワイザー、睡眠・・・・。
その繰り返し・・・。
毎日、毎日・・・・。
まるで、ラッカセイの皮をむき、中身を取り出すかのような、単調な日々・・・。
さすが『堅実の道』だ。
しかし、この道を選んだ特権として、最低限の『保障』がある。
『食える』『眠れる』という保障が。
俺は、毛布に包まってバドワイザーを飲み、ラッキーストライクの煙を、壁に向かって吐きつける。
煙は壁に反射され、微かな月明かりとリンクする。
「これでよかったのか?」と誰かの声。
「・・・ああ、よかったさ・・・」
「本当は、あの時、冒険の道を選べば良かったんじゃないか?」
「・・・馬鹿言うなよ・・・」
俺は、タバコをもみ消し、残りのビールを流し込み、ベッドに横たわる。
月明かりが、少しだけ角度を変える。
「・・後悔はないのかい?・・」という、微かな声が聞こえる。
「・・・馬鹿言うなよ・・・満足だよ・・・」





『冒険の道』を選んだ、相棒の旅は続いた。
相棒は馬小屋で眠っている。
馬の餌となる、わらを布団代わりにして、寒さをしのいでいる。
空腹はいつもつきまとう。
空腹を補うため時には、母馬の乳首に吸い付き、馬乳を飲み、畑に行ってトウモロコシを盗む。
ここでは『食う』ことが、第一に優先される。
ごく稀に、ポーカーでストレートフラッュを決めた夜、もしくは、金を掘り当てた時などは、何かに取り付かれたように、盛大に豪遊する。
浴びるほどのテキーラを飲み、分厚い肉を食い、ブルースにあわせてステップを踏む。
ONE NIGHT GOLD RUSH・・・・。
しかし、そんな夜はめったにない。
めったにない夜を夢見て、クソッタレの日々を過ごす。
いや、クソッタレと思うかどうかは、そいつしだいだ・・・。
「どうだい?冒険の道は?・・」と、誰かの声。
「・・・悪くはないさ・・・」
「堅実な道が恋しいんじゃないのか?」
「・・・馬鹿言え・・・勝負はこれからさ・・・」
相棒は、しわくちゃになった最後のラッキーストライクに火を点ける。
その煙は、馬の吐く白い息と、微妙にリンクする。
「・・・馬鹿言え・・・まだまださ・・・」




時は過ぎる・・・。
早いなんてものじゃない・・・。
昨日聞いたばかりのジングルベルが、今日もまた聞こえるようだ。
赤ん坊が、少年になり、成熟していくように・・・。
工事現場のビルが、あっという間に完成するように・・・。
カレンダーは破られ、大統領が何人も変わり、そのつど大気は汚染されてゆく・・・。
人々は、夢と現実の狭間で、うろたえ、のたうちまわり、少しだけ笑える瞬間はあるが、ゲロっちまえば終わっちまう・・・はい、終了・・・そんな感じだ・・・・。
時が過ぎる・・・。
『堅実の道』を選んだ俺の目は、飼いならされた犬のようになり、『冒険の道』を選んだ相棒の目は、血に飢えた狼のようになる。
時は過ぎる・・・。
早いなんてものじゃない・・・。




『堅実の道』を選んだ俺は、あいかわらずの日々を過ごす。
しいて言えばだけど、家庭的な女と結婚して子供ができた。
ささやかな食卓に、シンプルな料理が並ぶ・・・。
祈りを捧げ、我々はそれを味わう。
「幸せかい?・・・」と、誰かの声。
「・・・・ああ・・・幸せだ・・・」
「・・・後悔してないかい?・・・」
「・・・後悔?何の後悔?・・・」
「・・・冒険の道を選ばなかったことへの後悔・・・」
「・・・そんな・・・後悔なんて・・・・」
俺は、バドワイザーを一気に飲み干し、空き缶を握りつぶす・・・。
握りつぶした手に、血が流れる・・・。




『冒険の道』を選んだ相棒は、あいかわらず波乱万丈の日々を送る。
ある夜はナイフが突きつけられ、ある夜はリムジンのバックシートでドレスの女の股をまさぐり、ある夜は脱獄囚のように逃げ回り、そしてある夜はシャンパンシャワーを浴びる。
まったく・・・ルーレットギャンブルだ。
タフでなきゃ、ここでは生きてゆけない。
タフでなきゃ、生きている資格がない・・・。
つらさは、常に付きまとう。
エネルギーが切れた夜が一番つらい。
そんな時、相棒は、膝を抱え、一人泣く・・・。
まるで子供のように。
誰にも、その姿を見せないように、男は、ただ一人、泣く・・・。
「大丈夫かい?・・・」と、誰かの声。
「・・・・・・・・・・」
「後悔してないかい?・・・」
「・・・・・・・・・・」
相棒は、涙を拭いて立ち上がる。
立ち上がるより他に、手立てがないからだ・・・。




時は過ぎる・・・。
早いなんてものじゃない・・・。
昨日聞いたばかりのジングルベルが、今日もまた聞こえるようだ・・・。



続く・・・














BYナリハラ  
Posted by PSPスタッフ at 11:55Comments(0)