PROJECT of PASSPORT

例えば、南の島に住めたらいいだろう？
旅行の途中で、「・・・ああ、ここいいな～、ここに住もう・・・」と、即決し、そのままマンションかアパートか、一戸建てに住んでしまう。
金もあるし、時間もあるし、守るべきものもなければ、何らかの責任（仕事上の）もない。
そんな人は、インスピレーション一発で、「あ、ここにしよ・・」と、とどまることができる。
で、住んでみて、「う～ん、ちょっと食べ物が不衛生だな・・」とか、「夜、ギャングがうろうろして外出できないな・・」と、不服が出てきたら、その場を速やかに立ち去る。
「・・・やめた・・・」と。
「・・・ほか、行こ・・・」と。
で、また、どこかの町、を見つけて、ＳＴＡＹする。
自分の思いのままに、住む場所を決める。





本来人間は自由であり、法に触れなければ、もしくは人を著しく傷つけなければ、どこに行こうと、どこに住もうと勝手である。理想を言えば、勝手である。
しかし、しかし、なかなか、理想通りに行かないのが人生ってやつだ。





例えば、「俺、ハワイに住むから、じゃ・・・」と言って、家を出るとする。
「お前、何考えてんだ！」と、お父さん、お母さん、奥さん、子供さん、会社の人達、サークルの人達、ご近所の関係者・・・・などから、一斉に「何考えてんだ！」コールが起こる。
なぜか？
そりゃそうだ。
だって、家族としての責任、仕事上の責任、お付き合い的な責任、そんな、様々な責任を、「君はどうするつもりだい？」と、言われるわけだ。
「まあ、そこらへんは、ほら、適当に頼むよ・・・」
「なんじゃそら！？」
そう、まさに、なんじゃそら？である。
基本的に、人は、責任を投げ打ってまで、その町をぬけだせないのである。






仮に、まったくの一人であれば、ＯＫなんだけど、お金の問題ってのが出てくる。
ハワイで、物件を所有するにも、そりゃ、ウン千万は必要になってくる。
まわりに責任がなくて、金は腐るほどある人って、数限りなく少ないと思う。
いるかな？そんな人？






まあ、夢は夢として、このままこの町に滞在してゆくわけです。この町で、喜びを見出し、生活をし、苦しみ、悩み、そして笑い、再び落ち込む、そんな繰り返しの中、とどまるわけです。
決して悪くはありませんが、老後はタイに住みたいな～なんて、思ってみたりもしますよ。
夢ってことで・・・・。









ＢＹナリハラ