80S‘MAGAZINE
この週刊誌を知っていますか?
『平凡パンチ』週刊プレイボーイと並び、週一回発刊され、音楽、車、ファッション、スポーツ、風俗からヌードグラビアまで、幅広くもうらした雑誌。
90S初頭に廃刊になり、少年達の夢は終わった。
意味はわからないけど、この平凡パンチというネーミング、俺は好きです。
バンド名にしても全然いい。
『GORO』(ゴロー)は知ってる?
やはり平凡パンチと、内容的には同じなんだけど、月刊誌で、サイズがひと回り大きい。
ピンナップ(女の子の水着ポスターなど)も、三つ折になっていて、広げると大きい。
70Sグラビアアイドル、アグネスラムの横ヒモビキニピンナップなど、部屋に貼ってたよな~。
西田ひかるが表紙ってのも、時代を感じるでしょ?
実家の押入れを整理中、
プラスティックケースに入っていた、80S‘MAGAZINEの数々。
そうだ・・・俺は、その当時、廃品回収に出さなかった。
いや、出した雑誌もたくさんあるけど、「これは残しておこう・・・」と、思ったものはプラスティックケースに収納した。
たった一人のタイムカプセルだ。
そして、タイムカプセルの存在すら、忘れてしまっていた・・・・。
この2冊はいまだにあるよな?
特に
『POPEYE』は、良く買ったよな。
男の子の、ファッション、ライフスタイル、などを中心に編集。
「かっこいいバンダナの巻き方・・」とかね。
「黄色のワーゲンで、サーフボード積んで、サイドシートにはソパージュの彼女がいて、BGMはTOTOで・・・・」みたいな感じですか?
うん、おもしろかった。
なんて言うのかな?
独特の世界観があった。
たどり着けないだけに、あこがれたね・・・『POPEYE』に。
プラスティックケースの中には、たくさんの雑誌があったけど、一つの疑問が・・・。
エロ本関連がない。
なぜだ?
きっと、二十何年前の俺はこう考えたのだろう・・・。
『将来の自分に、ある程度誇れる物を残そう・・・』と。
別に誰かに見られるわけでもないのに、多少、厳粛(げんしゅく)な気持ちになったのだろう。
へえ~、やるじゃん、20代の俺。
どうしても、バンド関連ははずせない。
『バンドやろうぜ』の表紙は、蘭丸(ストリートスライダーズ)、シャケ(レッドゥオーリヤーズ)。
ギタリスト特集だ。
『シンプジャーナル』は、バリバリの尾崎豊。
バンド関連の雑誌を見て、夢を見ていたのかもしれないね。
彼らのステージ写真を見て、同じようなTシャツ探したり、髪の毛立てたり、ギターにステッカー貼ったりしていたんだろうな。
また、こおゆうバンドやってみたいな。
まだまだ、たくさん出てきたけど、このへんで。
80S‘MAGAZINEから、古さは感じない。
おしゃれだ。
元気がある。
悪くない・・・。
俺は、雑誌を再びプラスティックケースに収納し、押入れに戻した。
記念に、ギターピックも一枚入れた。
2009年のギターピックだ。
また、20年後思い出すことにしよう。
それまで、現実という名の社会で、出来る限りがんばろうじゃないか。
さて、現実に戻ろう。
BYナリハラ