2008年09月04日
J-ROCK ~ARB~

『ユニオン、ユニオン・・・・』と、ユニオンロッカーの叫びが聞こえてきそうな画像。
紹介するのは『ARB』(エーアールビー)
ボーカルの石橋陵率いるこのバンドは、「野良犬」で1978年デビュー。
以後、メンバーチェンジや活動休止を繰り返し、現在も休止中。
この国で、ロックが熱かった頃の代表的なバンドの一つだと、俺は思う。
バックのサウンドアレンジもさることながら、石橋陵の『詩』は、反主流であり、硬派であり、ブルーカラーであり、当時の「土曜の夜はお前と一緒にベイベ~」って言うんじゃなくて、「満たされない街にさよならするんだろ?」(さらば相棒)であり、「片道切符を2枚手に入れ、喜びと悲しみの停車場に立つ」(魂こがして)などなど、男として同姓として、「すごいわかる」って、いう作品が多かった。
もちろん、彼らは売れなかった。
ツイスト、サザン、ゴダイゴあたりが、TVでメジャー街道まっしぐらだったのに対し、ARBはどマイナー。
一説には、食パンと水カップ麺で2年間を過ごしたとされている。
「ロックはハングリーじゃなきゃ、輝かない」的なポリシーを、俺も含め当時のロック少年たちに植え付けたのは言うまでもない。
彼らを支持したのは、わずかな人達だったけど、そのわずかなARBファンは熱烈に支持した。
俺も高校んときに、バンドのメンバーから「これ聞いてみ」と言われ、初めてARBを聞いた。
「うん、かっこいいし、ロックやし、いいんじゃない」的な感想しか持たなかった。
俺の中で大ブレイクは「W」というアルバム。

ごめん、ちょいと、ぼやけていますが・・・・。
「ウイスキー&ウオッカ」で始まるこのアルバムには、ガツンとされた。
当時の俺は、家具製造工場で働く労働者であり、タイムカードを押し、わけのわかんねえ上役に「おい、あれやれ」「ちがうだろ!こっちだこっちだ!」「なにやってんだ!お前!」などとこき使われ、へとへとになってアパートに帰る車の中で、テープが伸びるくらい聞いたね。
3曲目の「ヘビーデイズ」って曲、『俺のためにある曲だ』って、勝手に思ってたもん。
『俺の体はまるで、鉛のように、ベットをきしませながら、眠りにつく・・・』って詩。
彼らの詩は、リゾートではなく工場の中にあり、表通りではなく裏通りの中にあり、洗礼されたマンションではなく古いアパートの片隅にあった。
そんな『ARB』大好きでした。
ライブも何回も行ったけど、当時中ホールで、客の入りは半分以下。
開演前は、さむく感じられたけど、始まっちゃうと半端じゃない。
人は少ないけど大盛り上がり。
自分の席関係なくて、前に前に、俺もステージ前で、石橋陵ににらまれたよ。
彼は、一人に向かって、目をにらんで、歌うんだよな。
ギターが田中一郎、ベースがサンジ、ドラムがキース・・・このラインナップが一番好き。
田中一郎の、ギターカッティングなんて、なんて言えばいいんだろう?「かっこいい」とか「すごい」では、表現として物足りない。
石橋陵も、今は役者として、言っちゃ悪いが太り、まあ、貫禄もあり、やくざのボス役とか金融機関の上司役とか、ばっちりはまっているけど、昔の痩せてたころの彼のエネルギーや表現は、今だに新鮮さを失わない。
ブルーカラーの代表、ARB。
彼らがP-ROCKの骨格をきずいた。
BYナリハラ



